持続可能性の宣言
世聯倉運創設者 黃仁安

世聯倉運は1974年に設立された、100%台湾の企業です。当初はコンテナ輸送に特化していましたが、その後、経済環境の変遷や産業構造の変化により変貌を遂げ、専門的なサード・パーティ・ロジスティクスサービスの提供を強みとするようになりました。2012年に持株会社へと姿を変え、喜提達物流及び合通倉運を設立し、それぞれサード・パーティ・ロジスティクス及びコンテナ輸送事業の深化を続けています。サービス拠点は台湾北部、中部、南部に広く分布し、様々な産業及び製品を扱う顧客を対象にサービスを提供しています。

世聯は中小企業として実際的な業務に取り組む一方で、革新の追求を忘れず、中核的なプロフェッションである物流に全力投入し、顧客満足を追い求めています。企業の社会的責任 (Corporate Social Responsibility;CSR) という概念がまだ広まっていなかった時代に、世聯は誠実な経営を至高の原則として、コンプライアンスを遵守し、企業倫理を重視し、「人たる者は人としての道理を守るべし」「企業たるものも企業としての道理を守るべし」ということに基づいた事業経営をおこない、現代企業の社会的責任として掲げられる4つの中核的な要素―「堅実な企業経営」、「ステークホルダーの重視」、「環境保護」、「社会へのフィードバック」といった方向に向け既に具体的な実践をしていると同時に、初歩的な成果を積み重ねています。

 

【世聯倉運文教基金会を設立し、社会公益事業を促進】

1998年に世聯倉運文教基金会が設立され、長年にわたり地域の教育、芸術と文化、郷土の歴史、慈善援助、正義と人権及び環境保護などの関連問題に注目し続けると同時に、実際に賛助やイベントの開催をしてきました。当基金会は、世聯倉運の従業員と社会公益をつなぐプラットフォームと言って良いでしょう。基金会の経費は主に世聯倉運の配当金でまかなわれているため、世聯倉運の全従業員の働きで生み出された金額分は皆一定の割合で社会公益の目的に使われていると言えます。従業員自らが社会公益に実質的に結びついていることを実感できるだけでなく、基金会も社会の変化に適応し、より豊かで多様な方法で文化・教育関連の公益事業に参入するに足りる十分な資金を有しているのです。

 

【各従業員の唯一の人生を大切にし、才​​能発揮のための舞台を提供】

世聯倉運は地元企業としてスタートし、地域社会に溶け込み、地域への還元を重視しているため、従業員の多くが地元の住民です。世聯倉運は従業員を非常に大切にしており、従業員が会社の最重要資産であるというよりも、誰にとっても「一度切りの人生」から、職業人生を世聯倉運に委ねてくれたのだという風に考えています。従業員が会社を認めてくれること、会社のために尽くしてくれることに感謝するほか、給与・報酬、教育訓練、キャリア発展及び各項目の福利厚生などにおいて、従業員各自とその家庭双方に配慮をし、従業員が社内で十分に能力を発揮して、会社と共に着実に前進していけるよう望んでいます。

 

【世界レベルのベンチマーク企業のサプライチェーンにおけるパートナーとして、共に成長・アップグレードし、サービスと経営体質を最適化】

今日に至るまで、CSRは既に事業運営における重要な指標の1つとなっており、同時に法律上明文化されています。一部のCSRの領域及び行為については、サード・パーティ・ロジスティクスサービス業界の業務において具現化するのは簡単なことではありません。しかし喜提達物流の場合、顧客の7割近くが外国企業であり、その中でもかなりの数の大規模な世界的多国籍企業が含まれています。こうした多国籍企業は既に世界的なCSRの流れを推進する重要な力及び指標となっているようです。厳しい要求と監督の下で、サード・パーティ・ロジスティクスの専門サービスを継続的に改善するほか、エネルギー節約、炭素排出量削減、持続可能な発展及び公共の安全の維持などの面でも顧客のスタンダードに積極的に追いつく必要があります。同時に成長とアップグレードを遂げ、経営ビジョンと仕組みを拡大していき、更に全てのレイヤーの顧客に、より洗練された高品質のロジスティクスサービスを提供していきます。

 

【内在化された経営理念が企業文化に、そして永続的に継承されるDNAに】

過去に、世聯倉運は幾度かの世界的なエネルギー危機及び金融危機を乗り越え、数度の業務変革を成功させ、企業生命を今日まで存続させることができました。そこから、持続可能な経営の難しさとその真の意味を徐々に理解してきました。長きにわたり、世聯倉運は目先の利益を得ようとしたり、世間に迎合したりするといったことはせず、法を順守し誠実な経営を行い、従業員を大切に、株主に利益をもたらし、同業者と健全な競争をしながら、産業のアップグレードと革新を積極的に推進し、環境への負荷と保護を同時に意識しつつ、企業の持続可能な経営を追い求めてきました。世聯倉運の取り組みの足跡と方向性はいずれもその経営理念の中で示されています。

 
  • お客様に感謝、同僚に感謝を
  • 永続的な学習、永続的な経営を
  • 継続的な改善、継続的な革新を
  • 専門性に挑戦、効率に挑戦を
  • 先手の反応、先手の対策を
  • 社会に返報、地球に返報を
  • 人道に配慮、平和に配慮を
 

これらの理念は具体的な行動を通じて一人ひとりの世聯倉運の従業員の心に徐々に内在化され、最強のDNAとなり、世聯倉運の優れた企業文化を創り出し、継承され続けるでしょう。今後も、世聯倉運は初心をもとに、持続可能な企業と環境を追い求めるべく努力します。